日本庭園や神社やお寺の池などでよく見かける鯉ですが、実はとても縁起がいい魚と言われています。日本では古くから縁起のいい魚として言い伝えられています。なぜ鯉は縁起が良い魚といわれるようになったのでしょうか?今回は鯉が縁起が良いと言われている理由やどんな幸運が訪れるのかについてお伝えして行きます。
1.鯉が縁起が良いとされている理由とは?
鯉は日本では古くから縁起物とされています。その理由についてお伝えしていきます。
1-1.鯉は神様の使いと言われているから
鯉は実は「神様の使い」と言われています。鯉が神様の使いとして祀られている神社もあります。これは、昔、川が氾濫して洪水が起きたときに、たくさんのコイとカメが仏像のようなものを囲みながら流れてきたそうです。その仏像はスサノオのミコトの像だったらしく、これを見た人々がカメとコイが仏像を守ってくれたと言われたことから鯉は神様の使いとして大切に扱われるようになり、ご利益があると言われるようになりました。
1-2.鯉はとても高価な魚だから
鯉は昔から高価な魚と言われていました。現代でも錦鯉は高額な取引をされています。昔は現代ほど美しい錦鯉ではなかったらしいのですが、それでも高い魚ということで位の高い人に愛された魚だったそうです。お金持ちが好んでいた魚は縁起が良いと考えられ、それにあやかって金運がアップすると言われていました。そこから富の象徴として錦鯉が縁起物になりました。さらに大きな口を開けてえさを食べる様子が、財を吸い込むと言われ金運アップや財運を招くと言われています。
1-3.長生きをする魚だから
鯉は魚の中でも寿命がとても長く、20年は生きると言われています。中には50年以上生きる個体もいるそうです。鯉はそのことから「不老長寿の象徴」と考えられています。現代では昔に比べて人間の寿命を延びてきましたが、今ほど医療が発達しておらず、栄養状態も悪かった昔の人は寿命が短かったために、叶えたい夢があったり、成功をおさめたくても、その前に命が尽きてしまうことがあったそうです。そこから長生きで不老長寿の魚と言われる鯉は大変縁起がいいと言われてきたそうです。