初心者必見!お遍路でやってはいけないこととは?ルールやマナーを確認!

四国のお遍路をご存知でしょうか?お遍路は自分を見つめ直すことができるということから最近ではお遍路ツアーが人気になっています。しかしこのお遍路にはしっかりとしたルールがあるんです。ルールを破ったりマナー違反をしてしまうとせっかくのお遍路が効果がなくなってしまう可能性があります。そこで今回はお遍路のやってはいけないことやマナーやルールについてお伝えして行きます。



お遍路とは?

まず最初にお遍路とはいったい何なのでしょうか?聞いたことはあるけれどもどんな効果があるかよく知らないという人も多いと思います。イメージとしては厳しい修行といったイメージが強いと思いますが、最近では一人旅や自分を見つめ直す時間、アウトドアといった感覚で旅行の一つとして身近なものになってきています。お遍路は徳島県の阿波、高知県の土佐、愛媛県の伊予、香川県の讃岐に点在している弘法大師(空海のゆかりの土地)88ヶ所の礼状を四国巡礼するものです。すべてを歩くと全長約1400km、40日以上かかるといわれる長く険しい道のりです。すべてを参拝し終えることを結願(けちがん)と言い、煩悩が取り除かれ88ヶ所のご利益が得られると言われています。そのため自分を見つめ直す一人旅に向いていると参拝する人が増えています。



お遍路のマナーとは

次は実際にお遍路に行く時に気をつけたいマナーについてお伝えしていきます。地元の人でも知らない場合があるので最低限のルールはしっかり守って行うようにしましょう。遊び半分や軽い気持ちではせっかく参拝しても効果が半減してしまいます。また、ルールを守って行わないと失礼にあたります。ルールやマナーはしっかりと覚えておきましょう。

正装で巡ること

お遍路をする時の最低限のマナーとして、正装があります。時に厳しい決まりがある訳ではありませんが、お寺に参拝するという気持ちの服装であれば問題ありません。お遍路さん専用の装束を身につけて行きましょう。

和袈裟(わげさ)

これは袈裟を簡素化したものと言われていて、参拝する時の正装と言われています。お遍路には服装に決まりがありませんが、この和袈裟は、トイレに行く時や食事のときは外して部屋の中の上座に置くことがマナーとなっています。つけたままトイレに行ってしまったり食事をすると失礼に当たるので覚えておきましょう。

菅笠(すげがさ)

これは傘です。日差しが強いときなどは日焼け防止の効果が高く、ビニールをかぶせれば雨の時に傘の役割をしてくれます。菅笠も基本的にはずっとつけています。靴を脱ぐ場所では脱ぐのがルールですが参拝する時や僧侶の前でも外す必要がないとされているので長時間つけ続けることになります。

金剛杖(こんごうづえ)

金剛杖はお大師様の化身(弘法大師そのものと言われています。山道では杖の代わりになりとても便利です。この杖はその日一日が終わったときに杖の先を洗い合掌します。自分よりも先に杖を休め、橋を渡るときは、橋の下で大師が休んでいると言われているので、杖をつかずに渡ります。橋の上で杖をつくのはやってはいけないことなので、気をつけましょう

白衣(びゃくえ)

白衣はお遍路さんの正装とされています。羽織るタイプや袖まであるタイプがあるので自分に合ったものを選ぶようにしましょう。これを着て回ります

靴は歩きやすい靴を用意しましょう。舗装されている道を歩きますが、山道や場合によってはぬかるみがあるので防水ならばなお良いです。



線香とろうそくの立て方

次はお遍路で大切なお線香とろうそくの立て方のマナーです。これはお遍路ではとても大切なので行く前に確認して行きましょう。お遍路は四国に点在する88ヶ所を参拝して巡礼するだけではありません。参拝するときのマナーを知っておきましょう。

お線香の立て方と意味

お線香は寺院にお迎えしている仏様をもてなし、徳を頂くという意味です。参拝する時にはお線香が無数に並んでいます。これは無駄にしてしまうといけないので、香炉の真ん中から立てていきます。自分より後から参拝する人のことを気遣いましょう。お線香は三本を立てます。これは密教を表す「身・口・意」を表しています。この三本を本堂と大師堂それぞれに立てます。

ろうそくの立て方と意味

ろうそくは仏様の知恵を授かるという意味です。心に知恵を灯すという意味もあります。お線香と同じように自分の後から参拝する方に気づかって奥から立てていきましょう。他の人のろうそくから火をもらわないようにしましょう。ほかのお遍路様の邪魔にならないようにすることと後から来た人のことに気づかって参拝するようにしましょう。



お遍路の巡り方

お遍路は決まった巡り方はありません。どこから始めてもよく、順番どうりでも順番どうりではなくても大丈夫です。一度に全ての場所を巡ることを「通し打ち」と呼びますが全てを回ると一ヶ月以上の期間が必要になり、仕事や予算も変わってくるので自分のスケジュールで計画を立てて巡るようにしましょう。次は巡り方についてお伝えしていきます。

順打ち

札所(霊場)には88か所と言われている通り、1番から88番まであります。この数字通りに巡ることを「順打ち」といいます。徳島県鳴門市にある霊山寺(りょうざんじ)が1番札所になります。ここから香川県さぬき市にある大久保字(おおくぼじ)まで四国を右回りに回る順番です。初心者には比較的わかりやすく、道順も安心なのでお遍路の中では基本的な巡り方とされています。1番の霊山寺の売店でわげさや金剛杖など必要なグッズが揃っているので何も準備をして来なくてもここで購入しスタートすることができます。

逆打ち

反対に最後の88番札所と言われているところから一番の私まで左回りに回ることを「逆打ち」といいます。逆打ちは大師様に会いやすいと言われていたり、道順が分かりにくく困難があるので功徳が大きいとも言われています。

区切り打ち

一度に全てを回ることができず、何回かに分けて回ることを「区切り打ち」といいます。淡路、土佐、伊予、讃岐の四つに分けて回ることを一国参りと呼びます。なかなか長期の休みがとれなかったり、一気に巡れない人はこの区切り打ちがおすすめです。

乱れ打ち

最後は札所の順番に関わらず、行けるところから参拝し88ヶ所を目指す「乱れ打ち」です。何回かお遍路を行なっていて、変わった巡り方をしたい時にもおすすめの巡り方といえます。お遍路は、徒歩や車、バスやタクシーなどさまざまな交通手段を使えますが日数や費用などが変わってくるので自分のペースに合わせて進むようにしましょう。長期間旅を続けるので交通費や宿泊費など嵩張ってしまうのでしっかりと計画を立て、無理をせずに巡るようにしましょう。気軽な気持ちで行くというよりは気合を入れて巡ることがおすすめです。



まとめ

今回はお遍路のルールやマナーについてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?昔からご利益があるとされている四国88ヶ所。軽い気持ちやマナー違反では、せっかくお参りをしても徳が薄れてしまいます。どうせ気合を入れて巡るのならばしっかりとご利益があるように巡りたいものです。そのためにはどんな服装で行ったらいいか、どんなことに気をつけたらいいかなどの最低限のマナーやルールは予習して行くようにしましょう。



占いちゃん

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